最近、AIを使った文章作成や画像生成が話題になっていますが、プロンプトって何かご存知ですか?簡単に言うと、プロンプトはAIに何をしてほしいか伝えるための指示書のようなものです。
例えば、ブログ記事を書いて、商品の説明を作成してといった具体的な命令をAIに出すことで、AIがその指示に基づいて作業をしてくれます。
では、プロンプトを作るためにはどんな要素が必要なのでしょうか?これを押さえれば、誰でも簡単にプロンプトを作ってAIに指示を出すことができます。
Aさんと先輩のやりとり:ブログ記事をAIに頼む流れ
Aさんは、先輩のBさんにブログ記事を書いてほしいと頼まれました。
でもBさんは最初にAIを使った副業のメリットについて書いてとだけ言ったため、Aさんは具体的にどう書けばいいのか分かりません。
そこで、Aさんは先輩に詳細を確認することにしました。
Aさん:先輩、どんな内容のブログ記事を書けばいいですか?
B先輩:AIを使った副業のメリットについて書いてくれるかな
Aさん:どのくらいの長さにしたらいいですか?言葉遣いはどうしましょう?
B先輩:読者は副業初心者だから、簡単な言葉で1,000文字くらいで書いてほしい。具体的な副業例を挙げると分かりやすいよ
Aさん:副業の具体例はどんなものを使えばいいですか?
B先輩:例えば文字起こしやブログ運営がいいね。それぞれのメリットを簡単に説明して
Aさん:締めの部分に何か特別なメッセージを入れるべきですか?
B先輩:最後はAIを使った副業を始めるなら今がチャンスですって結んでくれると助かるよ
このやり取りのおかげで、Aさんは具体的な指示を受けたため、ブログ記事の内容がハッキリしました。
プロンプトを作るための基本要素
Aさんと先輩のやりとりを元に、AIにどんな指示を出せばいいかを整理してみましょう。
これら4つの要素を考えれば、プロンプトはスムーズに作成できます。
1. 命令書(何をしたいのか)
まず、プロンプトの最も重要な部分は、何をAIにさせたいかを明確にすることです。
これは具体的な命令やタスクのことです。
たとえば、ブログ記事を書いてほしい、商品の説明文を作成してほしいといった指示が該当します。
AIに何をしてほしいのかをはっきりさせることが、プロンプトの出発点です。
2. 制約条件(ルールや制限)
次に大事なのが、制約条件です。
これにはどのように行うべきかやどんなスタイルで書いてほしいかなどのルールや制限が含まれます。
たとえば、1,000文字以内で、簡単な言葉で説明して、カジュアルな口調でといった指定が制約条件にあたります。
ここでの制約条件がしっかりしていれば、AIはそのルールに沿った出力をしてくれます。
3. 入力文(材料や情報)
AIに作業を依頼するとき、必要な材料や情報も提供する必要があります。
これは、プロンプトで指定する入力文にあたります。
たとえば、AI副業のメリットを説明して、具体的な副業例を挙げてといった情報が入力文です。
AIはその情報を元にアウトプットを作り出します。
4. 出力文(結果や答え)
最後に、期待する出力(結果)を指定することも重要です。
出力文というのは、AIにどんな形で結果を出してほしいか、ということです。
たとえば、箇条書きで出力して、対話形式で書いてほしいといった形式やスタイルを指定します。
これにより、AIが生成する内容の形を決めることができます。
制約文と入力文の違いが曖昧なときの対応方法
制約文と入力文の違いが曖昧になってしまうことはよくあります。
1. 制約文とは?
制約文は、AIにどういう形式やスタイルで結果を出してほしいかを指定する部分です。
これは、文章の長さやトーン、出力形式など、結果をどう整えるかに影響を与えます。
例としては簡単な言葉で書いて、1,000文字以内にして、箇条書きで出力してといった指示が該当します。
2. 入力文とは?
入力文は、AIに提供する情報や材料です。
これに基づいてAIは文章を生成します。
たとえば、この商品の特徴を使って説明を書いて、AI副業のメリットを挙げてくださいといった指示が入力文にあたります。
具体的な内容や情報はこの部分に入れます。
どっちか分からない時はどうする?
もしこれは制約文なの?入力文なの?と迷った場合には、入力文に入れる方が安全です。
なぜなら、AIは入力文を材料として扱うので、余計な情報が混ざっても、それを元に最適な出力をすることができるからです。
例:
迷った指示:簡単な言葉で説明して
これは入力文に入れても問題ありません。
AIはその情報を処理し、適切な形で文章を作ります。
逃げ道1: 多少間違えてもAIは賢い
たとえ制約文に入れるべき情報を入力文に含めてしまったとしても、AIはその指示を柔軟に解釈します。
たとえば、簡単な言葉でと入力文に入れてしまったとしても、AIはその指示を理解して適切に文章を作り上げます。
つまり、大きなミスにはなりません。
どうしても悩むなら制約文にしてみてもOK!
もし内容にあまり関わらない場合(例えば、箇条書きで書いてくださいなどの形式的な指示)で迷ったら、制約文に入れてみるのもOKです。
AIはその情報を結果の形を整えるために使うので、形式やスタイルに関する指示がしっかり伝わります。
例:ブログ記事を1,000文字以内で書いて→ これなら、制約文に入れるとより適切な形で結果が出てきます。
逃げ道2: 結局どっちに入れても致命的なミスにはならない
仮に制約文に入れるべきものを入力文に入れても、AIはその情報を適切に使って結果を生成しますし、逆も然りです。
AIは柔軟に理解するため、致命的なミスにはならないということを覚えておいてください。
手を加えて混乱したら、AIに整理してもらう!
プロンプトに手を加えていくと、どんどん複雑になってしまって、何をどう指示しているのか分からなくなることもありますよね。
そんなときには、AIにそれまでのことをまとめてもらって、指示書を清書してもらうのが一つの手です。
逃げ道3: AIにまとめてもらう
頭が整理できなくなったら、思い切ってAIにここまでの内容をまとめて、プロンプトを整理し直してと頼んでみましょう。AIはこれまでの情報を元に、わかりやすい指示書を作成してくれます。そこから新しいプロンプトを作り直すことで、作業をすっきりとリスタートできます。
最終手段:AIに直接聞いてしまう!
プロンプトを作っているときにこれって制約文なの?入力文なの?と迷ってしまうことがありますよね。そんな時、実はAIに直接聞いてしまうという方法があります。
逃げ道4: AIに聞くのもOK
AIは曖昧な指示にも柔軟に対応できるので、これで正しいですか?と確認のようなプロンプトを出すことも有効です。
たとえば、この文章をどのように整形すれば良いですか?や、こういう指示の出し方で問題ありませんか?と聞くことで、AIからアドバイスや調整案をもらうことができます。
AIに直接尋ねることで、自分で考えすぎて迷う時間を減らし、効率的に作業を進められるようになるのです。
結論
手を加えながらプロンプトを磨いていくのは大事なプロセスですが、もし途中で混乱したらAIにまとめてもらうという方法で、スムーズに作業を進められます。
難しく考えすぎずに、AIをうまく使ってプロンプト作成をしていきましょう!
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